LIFESTYLE
2019.4.01
平成ファッション振り返り【平成元年〜11年】ギャルブームの裏トレンド
平成ファッションを一挙振り返り!
30年という平成時代の終わりが迫っています。ファッションもこの30年で大きく変化し、様々なカルチャーが生まれました。そこで、全4回に分けて平成ファッション30年分を一気に振り返り!
第2回目は違う視点で【平成元年から11年】をクローズアップ
第1回目は、平成元年から11年(1989〜1999年)をクローズアップしてギャルカルチャーについて振り返りをしましたが、同じ時代にギャルカルチャー以外の濃いトレンドがあるんです。平成30年の今リバイバルしているものもチラホラありますよ。
ギャルブームの裏ではこんなトレンドも
ギャルブームが色濃く出過ぎて、この時代といえばギャル!と言いたいところですが、それに負けず劣らずのカルチャーが生まれてました。
キーワードはストリート!
この時代のカルチャーは、ギャルブームと同じく全てストリート発信。ストリートで生まれたトレンドは90’sリバイバルとして平成30年の今絶賛リバイバル中!
メンズっぽさに憧れた【裏原系】
「裏原系」という言葉が生まれたのがこの時代。裏原の場所はかなりざっくりしていて決まりはないのですが、主にキャットストリートの辺りで古着屋さんがたくさん集まっているところが裏原。
裏原系女子の生態
<特徴>
メンズっぽいクールさを追求。アメカジテイストが好みで、トレーナーにボーイズデニムにスニーカースタイルで裏原に繰り出す。アートも音楽も愛し、バンドも大好き。ライブハウスでメンズに紛れてダイブもモッシュもお手のもの。MDプレイヤーが発売されたのもこの頃です。メンズをお手本にする裏原系女子の愛読雑誌は「asayan」。
<トレンド小物>
①A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)
裏原系といえば「エイプ」。ストリート系の憧れブランドで手に入らないほどの人気で、新作が発売になる日は前日から行列ができるのが当たり前。全盛期には、それでも買えずに高値で取引されていたんだとか。
②FILA&VANS
特に人気だったのがFILAのバゲットハットとVANSのオールドスクール。どちらも今再トレンドになっていますよね。この2つを持っていたら最高にクールな時代だったんです。
アムラーならぬ【シノラー】
シノラーとは、タレントの篠原ともえさんのファンや篠原ともえさんのようなファッションやメイクをする人の総称。当時の篠原さんはかなりぶっ飛んでました。きゃりーぱみゅぱみゅの先駆け的な存在な気がします…奇抜さならきゃりーに負けてないかも。
シノラーの生態
<特徴>
前髪を横一直線に切り、チープ感漂うプラスチックのおもちゃのブレスレットや指輪をじゃら付けし、原色の幼い服を着るのがシノラースタイル。顔には星などのシールを貼りまくることも。独特な「ぐふふ〜」「クルクル!」「キャッキャッ」「〇〇ですぅ〜★」のような言語を話す。シノラー達の愛読雑誌は「FRUiTS」や「CUTiE」。
<トレンド小物>
①子供服のような服
シノラーにも種類があり「チャイルドシノラー」と呼ばれる人たちは、子供服をアレンジしたようなポップでハイテンションなディテールの服が好きで、気に入ったものがなければ手作りもします。奇抜であればあるほどいいんです。
②プラスチックのアクセサリーたち
今や100円ショップでも売っていなさそうなカラフルなプラスチックのアクセサリーや、お祭りの縁日で売っていそうな腕に巻きつくブレスレット(ミラクルパッチンと呼ばれていた)をジャラジャラとつけていました。目玉モチーフや動物モチーフもシノラーの特徴です。
アニエス・ベーが空前の大ブーム【フレンチカジュアル】
同じストリートでもガラッと変わって、フレンチカジュアルなアニエス・ベーが空前の大ブーム。一大ムーブメントを起こしたアニエス・ベーは今もなお人気のブランドですが、この頃の勢いはすごかった。
フレンチカジュアル女子の生態
<特徴>
パリジェンヌのファッションやライフスタイルに憧れ、フランス人の服の代表として1984年に日本に上陸したアニエス・ベーをこぞって着ていました。ベレー帽がトレードマーク。愛読雑誌は「Olive」。Olive女子と呼ばれるという言葉もできたほどです。
<トレンド小物>
①スナップカーディガン
アニエス・ベーの代名詞とも言えるスナップカーディガンは、フレンチカジュアル女子はみんな持っていました。
②ボーダーTシャツ
フレンチカジュアルと言われてまず想像するのが、ボーダーTシャツ。想像の通り、フレンチカジュアル女子はボーダーTシャツをヘビロテ。
モテ意識の【コンサバ女子】の出現
「コンサバ」はコンサバティブの略語で、日本語では「保守的」や「控えめな」という意味。落ち着きのあるきれいめファッションをする「コンサバ女子」がこの頃から出現。
コンサバ女子の生態
<特徴>
コンサバ女子は主に「女子大生」。大人になったコギャル達の中には、アムラーファッションからモテ意識のコンサバ女子にシフトチェンジする人も多かったんです。誰からも受け入れられるようなお姉さん系ファッションが基本で、ワンピースにジャケットを合わせたスタイルやベージュのピンヒールがトレードマーク。愛読雑誌は「JJ」一択!
<トレンド小物>
①ブランド物のバッグ
自分自身が高く見えるような優越感を手に入れるべく、ヴィトンのモノグラムバッグやセリーヌなどのバッグを持つコンサバ女子がたくさんいました。
②セットアップ
この時代のJJに数多く載っていたのが「セットアップ」。ジャケットとパンツのスタイルからブラウスとスカートのスタイルまで様々。ほとんどのセットアップがベージュで、とにかくモテ意識がすごかった。
この時代は濃いトレンドが生まれたすごい時代!
ギャルブームの裏で、アニエス・ベーの大ブームやコンサバ女子が誕生したり、この時代はやっぱり数多くのトレンドが生まれています。平成30年の今リバイバルがあるのもこの時代のおかげ!かなり濃いめの10年間でした♡
第1回:【平成元年〜11年】ギャルがブームを席巻♡
第3回:【平成12年〜21年】ついにド派手ブームの終焉
第4回:【平成22年〜30年】なんでもあり時代に突入!
Illustrator:Morimalu
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