LIFESTYLE

2019.4.01

平成ファッション振り返り【平成22年〜30年】なんでもあり時代に突入!

平成30年分のファッションの歴史を一挙振り返り!第4回目は「平成22年〜30年」をクローズアップ。この時代は平成の集大成とも言えるほどなにもかもをミックス!もちろんギャルもシノラーもモテ系女子も含まれます。そこにオタクカルチャーや韓国要素も入ってきて、超ドッキング時代のはじまりです。

平成ファッションを一挙振り返り!

30年という平成時代の終わりが迫っています。ファッションもこの30年で大きく変化し、様々なカルチャーが生まれました。そこで、全4回に分けて平成ファッション30年分を一気に振り返り!

 

 

第4回は【平成22年〜平成30年】をクローズアップ

第4回目は、平成22年から30年(2010~2020年)をクローズアップ。この時代は、平成が終わるとわかっていたかのようなドッキングコーデが溢れてます。平成元年から30年までのトレンドをこれでもかとミックスした、何系とも言い難いコーディネートが日々更新されていますよ。

 

 

スーパーミックスのなんでもあり時代に突入!

ただのミックスコーデじゃなくてスーパーなんです!今までだったら「それは違うでしょ」という組み合わせでも、混ぜたらなんかかわいい…となるのがこの時代。それとそれは普通合わせないよね、というものが成立してしまうのだから不思議。どれだけ個性を出して他の人と違うコーデをするかも大事です。

 

 

 

アレもこれも一緒に着たらかわいいじゃん【ドッキングコーデ】

どこの年代のマネをしているのかも分からないほど、全ての時代をかいつまんでちょっとずつ取り入れるのが上手な女子が増加。

 

「ドッキングコーデ女子」の生態

<特徴>

昔流行ったアイテムに今っぽさをプラスしてネオなコーデを生み出したり、自由にアレンジしちゃうのがこの女の子たち。だって足元だけ見ても、白のタイツにスポーティーなラインソックス、極めつけのレースアップシューズ。どの時代とも言えないでしょ?それにハーフアップした髪はツインお団子にして毛先は好きな色にカラーリング。はちゃめちゃに見えるけど、トータルで見るとかわいいからOK。愛読雑誌は「Zipper(ジッパー)」。木村カエラやAMIAYAが特に人気でした。

 

<トレンド小物>

①ネオンカラーのレーストップス

この時代は、昔トレンドになったものに新しいものをいかに組み合わせてネオ(NEO)なコーデができるかがおしゃれポイント。普通のトップスのインナーにネオンカラーのレーストップスを忍ばせて襟や袖から見せたり、レーストップスを1枚で着るのもアリなんです。

 

②チョーカー

かつてロックTを着ていたアメカジコーデの人も付けていた「チョーカー」。カラフルなものだとシノラーたちも付けていましたね。それが進化してリバイバル!クリアなチョーカーにカラフルなビジューがついていたり、レザーのチョーカーにパールが埋め込まれていたりと、真逆なもの同士だって組み合わせちゃうんです。

 

いろいろなものをドッキングして、それがおしゃれだと話題になるのがこの時代。それってコーディネート力がめちゃくちゃ高いってことなのかも。

 

 

 

コスプレも一般化【サブカル系女子】

平成17年(2005年)辺りに出てきたAKB48や、ドラマ「電車男」の世界観がやっと世間に認められ始めたのもこの頃。コスプレも一般化し、制服っぽい私服の人も現れるように。

 

知らない世界「サブカル系女子」の生態

<特徴>

サブカル系女子はモテよりも自分の趣味趣向を最優先させます。なので性格もファッションも個性的な人多し。ファッションはゴスロリ・パンク・アイドル系などのコスプレ感の強いものになります。愛読雑誌は特になく、アイドル系が好きな人はおそらく「2ちゃんねる」をネットサーフィンしてていたでしょう。勝手なイメージですが、多分ヴィレッジバンガードとか好きですよね。

 

<トレンド小物>

①制服風コーデ

私服だけど制服のような着こなしをする女子がたくさんいて、白シャツにネクタイをしていたり、ブレザー風のジャケットを着ていたりプリーツスカートを履いていたりしましたね。これもある意味ドッキングコーデです。

 

②猫耳

メイド喫茶のメイドさんが付けているような猫耳がパーカーに付いていたり、耳部分だけのパッチンピンが売られていたりしました。

 

 

サブカル系がやっと「オタク」と言われなくなった時代でした。今でもオタクという言葉はあるけれど、前とは違って「そんなこと知ってるんだね、すごいね」と言われているようなニュアンスです。

 

 

 

TGCが全国区になって「モテ系女子」が増殖

ちょっと前にOLブームが来ましたが、今度はOLだけじゃなくてみんながモテ系女子になりました。TGC(東京ガールズコレクション)が全国区になって憧れのブランドを身近に感じられるようになったのも理由かも。

 

いろんなモテがある「モテ系女子」の生態

<特徴>

ちょっと前のOLブームよりもかなり幅広い世代のトレンドになったモテ系女子。エビちゃんがブームになった頃は「男ってこういうの好きだからこれを着る」というスタンスのモテ系。この時代のモテは「私はこれが好きだから、この私を好きになって」というスタンス。どちらも愛されたいことに変わりないけど、だいぶ意思が強めな印象です。愛読雑誌は「sweet(スウィート)」。梨花や紗栄子が人気絶頂で、他にも「ViVi(ヴィヴィ)」に出ていた藤井リナなどがこの時代の象徴。

 

<トレンド小物>

①花柄のマキシワンピース

花柄のマキシワンピースはすれ違う人みんな着ていたほど流行りましたね。ヒラヒラしていていかにも男ウケな服よりも、意外とこっちの方が上品で控えめな気がして好きという男性も多かったんです。

 

②白のオフショルブラウス

梨花、紗栄子、吉川ひなのも、オフショルのブラウスを色っぽく着こなしていましたね。エロさも汚さもなく、ただただきれいに着るのって結構難しいけれど、それができてこそ真のモテ女子。

 

 

見かけだけ見繕ってかわいく見せる訳じゃなくて「私ってこうなの!」という強さも垣間見れるのがこの時代のモテ系女子でした。

 

 

 

第二次韓流ブームの到来でファッションにも影響が

「冬のソナタ」が一斉を風靡したのが第一次韓流ブーム。それが忘れ去られようとした頃にやってきたのが第二次韓流ブーム。韓国カルチャーが丸々やってきたような衝撃です。

 

かつてのシノラーも驚く「コリアンファッション女子」の生態

<特徴>

コリアンファッションは、とにかく奇抜。基本的にジャケットはイカリ型でワンピースなら超絶ミニでピタピタ。色も原色がベースで、どぎつい色同士も柄も普通に着こなします。この時に爆発的人気だったのが東方神起や少女時代、KARAなど。K-POPアイドルの衣装をコピーのごとく着ていましたね。そんなコリアンファッション大好きな韓国女子の聖地はリトルコリア「新大久保」です。

 

<トレンド小物>

①カラースキニーパンツ

これは少女時代が流行らせたアイテム。みんなで色違いのカラースキニーパンツを履いて踊っている姿を見て、買いに走った女子がいたんです。

 

②ナンバリングT

東方神起や少女時代とは少し違うテイストのK-POPアーティスト「BIG  BANG」やその妹分「2NE1」がよく着ていたアイテム。バスケのユニフォームのようなもので、HIPHOP要素も強めで、これをダボっと着るのがかわいいとされています。

 

 

第二次韓流ブームが落ち着いたのも束の間で、第三次韓流ブームもすぐにやってきました。それがTWICEやEXOなど。女性誌の表紙を飾るなど、かなりアツいみたい。今までも韓国コスメは流行っていたけれどさらに加速していて、韓国好きだけじゃなくてメジャーになってきています。

 

 

 

平成は奥が深い!

平成30年間を振り返ってみると、何度も似たようなテイストに遭遇。でもその度にちょっとずつ進化していて、リバイバルはするけれど昔のものに必ず新しい何かが加わっているんです。平成30年の今、ドッキングコーデはどんどん自由さを増していて、みんな好き好きにファッションを楽しんでいます♡語りきれないほど平成は奥が深いですね。

 

第1回:【平成元年〜11年】ギャルがブームを席巻♡
第2回:【平成元年〜11年】ギャルブームの裏トレンド
第3回:【平成12年〜21年】ついにド派手ブームの終焉

 

 

Illustrator:Morimalu

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