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2020.7.17

「ピアノ」の正式名称って知ってる?長くて覚えられないかも…

あなたは「ピアノ」の正式名称を知っていますか?「えっ、”ピアノ”が正式名称なんじゃないの!?」と驚いた人も多いのではないでしょうか。今回は「ピアノ」の正式名称と豆知識をご紹介します。

ピアノの正式名称って?

ピアノの正式名称は、イタリア語の「グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」です。改めて読むと、あまりの長さにびっくりしますよね!「グラヴィチェンバロ」はイタリア語で”弱い音と強い音の出るチェンバロ”という意味があります。「チェンバロ」は14世紀にはすでに存在していた楽器で、グランドピアノのような形をしています。

ピアノとチェンバロは似ているようで実は違う!

チェンバロは見た目がピアノと似ていますが、ピアノに比べると装飾があって華奢な印象を受けます。また、チェンバロとピアノでは音を出す仕組みが異なります。ピアノは鍵盤を押すとハンマーが動いて、弦を”叩いて”音を鳴らす仕組みになっていますが、チェンバロは部品が上下して弦を”弾いて”音を鳴らします。外見は似ていますが、ピアノは「打弦(だげん)」楽器で、チェンバロはハーブやギターと同じ「撥弦(はつげん)」楽器となります。ピアノは鍵盤を強く叩くと大きな音が鳴りますが、チェンバロは強く叩いても音の大きさはあまり変わりません。ほかにも違いがあります。たとえば、ピアノにはペダルがありますよね。ピアノのペダルは音の伸び具合を調整したり、音を小さくする役割があります。一方チェンバロにはペダルがありません。

ピアノのペダル

ところで、あなたはピアノのペダルの役割を理解していますか?ピアノを演奏したことがない人からすると、「ペダルって何の意味があるの?」と疑問に思いますよね。あまり目立たない”ペダル”ですが、実は大切な役割を担っています。グランドピアノのペダルは3つあり、左からシフトペダル、ソステヌートペダル、ダンパーペダルとなります。

各ペダルの役割は?

左のシフトペダルは、”弱音ペダル”とも呼ばれます。このペダルを使うと音が丸くなるため、素朴な雰囲気を演出したい場合などに使われるようです。真ん中のソステヌートペダルは、ペダルを踏んだときに押していた鍵盤の音だけが長く伸ばされます。右のダンパーペダルは最も使用されるペダルで、踏むとダンパーを開放して音を長く持続させます。

ピアノとチェンバロの違いを知ろう

今回は、ピアノの正式名称と豆知識を紹介しました。ピアノとチェンバロは似ているようで、実は仕組みが異なる楽器であることを理解していただけたかと思います♪興味を持った人は、写真などでさらに理解を深めてみてくださいね。

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