LIFESTYLE
2021.4.23
「安居院」=「あんきょいん」…?読めたらスゴイ!《名字の難読漢字》4選
(1)「安居院」
「安居院」は、「あぐい」と読むのが正解です!ほかにも、「あぐいん」や「あごいん」という読み方もあります。「安居院(あぐい)」の由来は、比叡山の延暦寺の里坊からきています。”里坊”とは、山寺の僧侶が人里にかまえる住居のことです。神奈川県に多く見られる名字で、同じ「安居院」さんでも読み方はそれぞれ異なります。
(2)「村主」
「村主」は、「すぐり」と読むのが正解です!ほかにもさまざまな読み方があり、「すぐり」に近いものでは「つくり」や「すぐる」があります。また、「そんしゅ」「むらぬし」「むらお」という読み方もあります。「村主(すぐり)」の由来は、古墳時代の”ヤマト王権”からきています。その時代には、有力な氏族には天皇から称号を与えられていました。その称号のことを姓(かばね)と言い、そのうちのひとつが「村主(すぐり)」なんです。
(3)「科木」
「科木」は、「しなき」と読むのが正解です!鹿児島県に見られる名字で、「科木(しなき)」という名字を持つ人の数はとても少なく、珍しい名字です。また、日本の固有種である植物にも「科木」というものがあり、こちらは「しなのき」と読むのが正解です。
(4)「上関」
「上関」は、「わせき」と読むのが正解です!「上関」は江戸時代にあった土地の名前で、「わせき」や「うわせき」と呼ばれていました。それが由来となった名字で、今では「わせき」や「うわせき」のほかに、「かみせき」や「かみぜき」という読み方をする場合もあります。岩手県や富山県、秋田県で見られる名字です。
人名漢字には難読なものが多い
昔にあった土地の名前であったり、歴史上の出来事が由来であったりと、人名漢字には独特の難しさがあります。名字の読み方を知っていくうちに、歴史にも詳しくなることができそうですね♪