LIFESTYLE
2021.2.15
「蜻蛉」って何て読む…?読めそうで読めない難読《虫偏》漢字
(1)「蜻蛉」
「蜻蛉」の読み方は、「とんぼ」と読むのが正解です!みなさんにとって子どもの頃から親しみのある秋の虫のひとつではないでしょうか。また、「蜻蛉」という漢字を見て、「かげろう」と読むのでは?と思った人もいるかもしれません。実は、「かげろう」という読み方も正解なんです!「かげろう」はカゲロウ目に分類される昆虫で、一方「とんぼ」はトンボ目に分類される昆虫です。もともとは「かげろう」のことも「とんぼ」と呼んでいた、または同じ種類であったなどのように「蜻蛉」を「とんぼ」とも「かげろう」とも読める理由は諸説あり、ハッキリとわかっていません。
(2)「蝗」
「蝗」の読み方は、「いなご」と読むのが正解です!「蝗(いなご)」は、イナゴ科に分類されるバッタの総称のことで、「イナゴの佃煮」として食用でも親しまれている虫です。昆虫を食べることが日本では一般的ではない中、全国的に食用の文化があるのが「蝗(いなご)」です。全国的に食用として扱われるようになった理由は、田んぼでイネを育てるときに害虫となることから、害虫駆除を兼ねてタンパク源として食べる風習ができたこととされています。
(3)「蜩」
「蜩」の読み方は、「ひぐらし」と読むのが正解です!「蜩(ひぐらし)」は夏に鳴くセミの種類のひとつで、いわゆる「かなかなぜみ」のことです。音読みでは「チョウ」と読む「蜩」は、訓読みでは「せみ」や「ひぐらし」と読むことができるんです♪「せみ」のことは「蟬」と漢字で書くことができますが、「せみ」を表現するのに「蜩」を使うこともあります。
(4)「蚯蚓」
「蚯蚓」の読み方は、「みみず」と読むのが正解です!土や水の中で暮らす生き物で、昆虫だと思われがちですが動物が正解です。手足や目がなく、「目が見えず」から「メメズ」と呼ばれるようになり、それが「みみず」と変化したとされています。西日本の一部では、現在でも「メメズ」と呼ぶ地域があるようです。「蚯蚓(みみず)」は、淡水での釣りをするときの餌や、植物を育てるときの肥料として、さらには漢方としても使われています。
読めない漢字は覚えてみて!
大人になってからでは、機会がないと漢字を新たに覚えることも少なくなりますよね。今回は虫偏に限定した難読漢字ですが、読めなかったものはこれを機会に覚えてみてくださいね。
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