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2021.7.09

「ケレン味」とは?正しい意味、使い方や由来を解説!

映画や演劇に関する雑誌などで、「ケレン味」という言葉を見たことはありませんか?「どんな意味?」「そもそもなんと読むの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は「ケレン味」の意味と使い方、由来をご紹介します。

「ケレン味」の意味

「ケレン味」は、「けれんみ」と読み、「ハッタリ」「ごまかし」という意味をもつ言葉です。類義語には意味にも含まれている「ハッタリ」「ごまかし」、実際よりもよく見せようとするという意味がある「てらい」などがあげられます。対義語には、「オーソドックス」「王道」「正攻法」などがあげられます。

「ケレン味」の使い方

「ケレン味」は、人の手によって作られているものに対して使われる言葉です。演劇や映画の評論で用いられるのが一般的ですが、アニメ・文学・芸術などの作品に対して使われることも多々あります。粋な演出があったり、絶妙に誇張されていることを評価するときは「あの映画はケレン味のある作品だった」と表現。反対の意味の場合は、「あの映画はケレン味がない作品だった」と表現します。「ケレン味」を強調する場合は、「ケレン味を盛り込む」「ケレン味溢れる」このような言い回しをします。

「ケレン味」の由来

本来は「正当ではない・邪道である」などの意味をもつ言葉で、もともとは漢字で「外連味」と表記していました。歌舞伎の大がかりな仕掛けものや早変わり、宙乗りなどに対して使われていた演劇用語「外連(ケレン)」が、一般に広まった言葉です。演劇用語として多用されるうちに、「見た目重視の奇抜さをねらい、芸の本来の正しい道から外れた演出をする」このように転じ、いい意味として使われるようになりました。「ハッタリやごまかしがない作品」のことを「ケレン味がない素晴らしい作品」このように評価する場合もあります。

まとめ

「ケレン味」は、文脈で意味が変わる不思議な言葉だということがわかったと思います。意味だけみるとマイナスな印象がありますが、使い方によってはその作品を評価する褒め言葉になります。意味だけじゃなく使い方や由来を知ることで、その言葉に対してより深く知ることができますよね。知っておくと役立つので、ぜひ覚えておいてくださいね。

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