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2021.6.23
「行灯」って何て読むっけ…?社会人なら知っておきたい《難読漢字》4選
等閑=なおざり
「等閑」は「なおざり」と読みます。「いいかげん・おろそか・真剣でない」という意味があり、「等閑な練習態度」このような使い方をします。「等閑」のもともとの意味は、「たいして気にとめない」でしたが、転じて「本気でない・いいかげん」という意味になったのだそう。「等閑」と書いて「とうかん」と読むこともあるので、合わせて覚えておいてくださいね。
胡座=あぐら
「胡座」は「あぐら」と読みます。両膝を左右に開いた状態で、体の前で両足首を交差させる座り方のひとつ。「胡」とは古代中国の北方・西方民族のことで、そこから伝わった座り方なので「胡坐」と呼ばれるようになりました。江戸時代以前の日本では、「胡坐」が男性の正式な座り方だったのだそう。「あ」は「足」、「くら」は高く設けられた場所の意味で、身分の高い人の座席や腰掛けなどを「あぐら」と呼んでいたことに由来します。のんきに何の努力もしないことの例えとして、「胡座をかく」と表現します。
行灯=あんどん
「行灯」は「あんどん」と読みます。照明器具のひとつで、ロウソクや油脂を燃料として炎を発します。持ち運びできるタイプ、室内に置くタイプ、壁掛けタイプなど、様々な形状があります。もともとは手にさげて持ち運んでいたため、「行灯」の文字があてられたのだそう。これを唐音読みしたのが「あんどん」です。行灯をより持ち運びやすくした「提灯(ちょうちん)」の登場後は、固定して使うものを「行灯」、携帯用を「提灯」と区別するようになりました。
巽=たつみ
「巽」は「たつみ」と読みます。辰(たつ)と巳(み)の中間であることから、「南東」「南東から吹く強い風」を意味します。江戸城の東南方向にあることから、江戸(東京)深川遊里を指す言葉でもあります。名字の「巽」さんは、全国に11,300人ほど存在していて、大阪府や奈良県を中心に兵庫県・京都府・和歌山県などに分布しています。
あなたはいくつ読めた?
社会人なら知っておきたい難読漢字を紹介してきましたが、いくつ読めましたか?「行灯」は「あんどん」と読み、昔の照明器具のひとつということがわかりました。知っていると役立つので、ぜひ覚えておいてくださいね。