LIFESTYLE
2020.11.19
《難読漢字》「等閑」ってなんて読む…?見たことあるけど読めない漢字!4選
「兎に角」=「うさぎにつの」ではない
「兎に角」は「とにかく」と読みます。何はともあれ・いずれにせよという意味で、「今日は兎に角疲れた」という使い方をします。「兎角亀毛」という仏教語が由来で、「兎に角」は「兎角(とかく)」を言いやすく変え、当て字として表記された言葉です。古語では「とにかくに」という言葉が使われていて、「と=そのように」と「かく=このように」という意味の副詞が、組み合わさってできたとも伝えられています。
「市井」=「いちい」ではない
「市井」は「しせい」と読みます。苗字では「市井(いちい)」と読みますが、この「市井(しせい)」は、「市=人が集まる賑やかな場所」「井=人家が集まる場所」に由来し、家が集まっているところ、市中・市街地・巷などを幅広く指す表現です。一般市民・市中に住む庶民という意味で、「市井の人(しせいのひと)」や「市井の臣(しせいのしん)」という表現で用いられています。
「忖度」=「そんど」ではない
「忖度」は「そんたく」と読みます。人の気持ちを推し量る・推察する、推し量って相手に配慮するという意味で、「忖度なしで、意見や感想を聞かせてほしい」このような使い方をします。本来は「相手を気遣う・思いやる」など、ポジティブな表現として使われていた言葉ですが、現在は「機嫌をとる・顔色をうかがう」など、ネガティブな意味合いで使われることが多くなっています。
「等閑」=「とうかん」でもいい?
「等閑」は「なおざり」と読みます。いいかげんにしたまま放っておく・いいかげんにしたまま何もしない、おろそかな様子を表す言葉です。「いい加減に扱う」という意味では、似ている言葉の「おざなり」も「なおざり」と同じですが、いい加減で何もしない「なおざり」に対して、いい加減だけどそれ相応の対応をするのが「おざなり」です。「なおざり=何もしない」「おざなり=する」という違いがあることを、覚えておいてくださいね。ちなみに「とうかん」は、「なおざり」とほとんど同じ意味の漢語となります。
知っておきたい難読漢字
今回紹介した難読漢字は、日常会話でも使う言葉が多かったと思います。「意味はわかるけど、漢字になると読めない…」そんなことにならないように、ぜひ覚えておいてくださいね。
※本文中に第三者の画像が使用されている場合、投稿主様より掲載許諾をいただいています。