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2020.10.30
「乙父」=「おつちち」…?意外と読めない《関東の難読地名》
(1)「天下野」
「天下野」の正しい読み方は、「けがの」と読むのが正解です!「天下野(けがの)」は、茨城県の東北部である「常陸太田市(ひたちおおたし)」にある町の地名なんです。「天下野(けがの)」という地名の由来には、昔その土地であった出来事が関係しています。この地に伝わる芸を将軍に披露するときに、「天下一」と称したことを咎められ、それを誤魔化すために「天下野一」と間違えたと言ったことが由来とされています。
(2)「五十部町」
「五十部町」の正しい読み方は、「よべちょう」と読むのが正解です!「五十部町(よべちょう)」は、栃木県の「足利市(あしかがし)」にある町の地名です。「五十部町(よべちょう)」という地名は、古代日本の律令制に置かれていた地方行政組織「余戸(あまりべ)」が里として定着した、「余戸郷」が由来とされています。「伊与部」や「五百部」と書くこともあり、「いよべ」とも呼ばれました。
(3)「礼羽」
「礼羽」の正しい読み方は、「らいは」と読むのが正解です!「礼羽(らいは)」は、埼玉県の「加須市(かぞし)」にある地名です。「礼羽(らいは)」という地名には、ハッキリとした由来がわかってはいません。一説として、アイヌ語から来ているというものがあります。アイヌ語では、「らい」の意味が「低い場所」であり、「ぱ」が「水が満ちた」という意味になります。
(4)「乙父」
「おつちち」と読んでしまいそうな「乙父」の正しい読み方は、実は少しだけ「おつちち」に近いんです…!「乙父」の正しい読み方は、「おっち」と読むのが正解です。「乙父(おっち)」は、群馬県多野郡上野村にある地名です。「乙父(おっち)」の地名の由来は、「今井四郎兼平」が男の人と乳母に付き添われてたどり着いたことがキッカケとされています。そのまま住み着き乳母が乙母へ、男の人は乙父へ着いたことによるとされています。
地方の地名は難読が多い…!
今回ご紹介した難読地名は、その土地がある市名も結構難読なものが多かったですね。古代日本の歴史が由来になっていたり、今では日本で話されていない言語が由来になっていたりと、漢字を知っていてもそのまま読むことが困難な地名が多いみたいですね。
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