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2020.10.05

「忽ち」=「そうち」…?読めそうで読めない《難読漢字》3選

「忽ち」って、なんと読むか知っていますか?「そうち」ではありませんよ。今回は読めそうで読めない、難読漢字を3つピックアップしてご紹介。「忽ち」「漸く」「概ね」あなたはいくつ読める?

「忽ち」は「そうち」ではない

「忽ち」の正しい読み方は、「たちまち」です。「すぐ・急に・瞬く間に・突然」という意味があり、「新商品が忽ち売り切れてしまった」このような使い方をします。由来は諸説ありますが、「立って待つ月」の「立待月」からきていると言われています。立って待っている間に、あっという間に現れる月という意味で、時代経過とともに「立ち待ち」を「忽ち」と表記するようになりました。ちなみに「忽」という字は数の単位で、「10万分の1」を表す漢字、「忽(こつ)」としても使われています。

「漸く」は「しばらく」ではない

「漸く」の正しい読み方は、「ようやく」です。「やっと・なんとか・かろうじて・ついに」という意味があり、「話題のコスメを漸く手に入れることができた」このような使い方をします。「漸」は水の流れを斬って、徐々に導くという漢字の成り立ちから、「しだいに・だんだん」と意味するようになりました。「ようやく」の意味のひとつである「かろうじて」は、漢字で「辛うじて」と表記します。似たようなニュアンスですが、「漸く(ようやく)」は「やっと」。「辛うじて(かろうじて)」は「簡単ではなかったが」という使い分けをします。また「漸く」は「しばらく」と読み間違えやすい漢字ですが、「しばらく」は「暫く」と書くので、合わせて覚えておきましょう。

「概ね」は「がいね」ではない

「概ね」の正しい読み方は、「おおむね」です。意味は大きく分けると2つあり、ひとつは「おおよそ・だいたい」という意味で、「概ね予想通りです」という使い方をします。もうひとつは「おおよその趣旨・あらまし・物事の大事な部分」という意味で、「概ねを説明します」という使い方をします。「概ね」という言葉はかしこまった印象を与えるので、ビジネスシーンでもよく使われている言葉です。ですが、「概ね」は曖昧な表現でもあるため、認識に相違がないように注意して使う必要があります。

難読漢字を読めたらスッキリ!

日常会話で使う言葉も、漢字で表記されると意外と読めないですよね。この機会に覚えておくと、資料などを読むときにスッキリできますよ。

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