LIFESTYLE
2020.10.01
「うっちゃる」って何…?意外と知らない《東京の方言》
「うっちゃる」ってどういう意味…?
東京の方言である「うっちゃる」の意味は、「捨てる」や「放っておく」が正解です!みなさんは知っていましたか?今では高齢の人しか使わなくなっている地域もあり、若い世代の人は「うっちゃる」を知らなこともあるみたいです。そして、「うっちゃる」の使い方のニュアンスで「捨てる」・「放っておく」と意味が変わるので、方言として慣れていない場合は明確に捉えにくいですね…。
「うっちゃる」の使い方
現代で一般的に使われているのは、「捨てる」という意味での「うっちゃる」です。たとえば、「ゴミを捨てる」のことを「ゴミをうっちゃる」と言うことができます。そして「放っておく」は、「そのままにしておく」や「向こうへ移動させる」という意味で使うことができます。たとえば、「ややこしい話は放っておく」ことを「ややこしい話はうっちゃっておく」と言うことができます。
方言「うっちゃる」の由来
もともと「うっちゃる」は「うちやる」という言葉でした。「うちやる」は平安時代に使われていた古語で、江戸時代に「うちやる」を含めたほかの言葉の多くも江戸語として変化していきました。「うちやる」には「放っておく」という意味があり、それが強調された言葉として「うっちゃる」になったとされています。意味が強調されたことにより、「放っておく」という意味だけではなく「捨てる」という動作に直結する意味を持つようになりました。
どこの地域で通じる?
江戸で生まれた「うっちゃる」という方言は、東京だけではなく主に関東地域で通じます。ですが、どの地域でも「うっちゃる」を使うのは高齢の人に多く、衰退してきています。今でも静岡や神奈川、千葉などで「うっちゃる」は通じるんです。また、群馬県の方言では、「捨てる」の意味を「うっちゃる」に似た「ぶっちゃる」や「ぶちゃる」と言います。
実はソレ、方言なんです!
地元の方言は小さい頃から慣れ親しんだ言葉であり、周りも普通に使うことでなかなか方言だとは気がつきません。「うっちゃる」は今では衰退していますが、周りに使う人が多い場合はこの記事で方言だと知ったという人もいるのではないでしょうか♪
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