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2020.9.18

「寄日」=「よりにち」じゃない?読めたらスゴイ!《群馬の地名》4選

日本全国には多くの土地があり、それぞれに難しくおもしろい地名がつけられています。そしてそんな地名を探ることで、日本の文化や歴史を存分に楽しむことができるんです。今回ご紹介するのは4つの群馬の地名。みなさんはいくつ読むことができますか?

『寄日』の読み方

『よりにち』と読むことができそうなこちらの漢字は、なんと『よっぴ』と読むそうです。誰かのニックネームのような名前ですよね。しかし実際ここは、忍山山脈を北側に下ると見える集落のこと。周辺に位置する峠も『寄日峠』と言われているんですよ。天明7年から存在したとても歴史ある場所で、2体の観音と勢至菩薩石像が鎮座しています。

『六合』の読み方

吾妻にあるこちらの地域は、『くに』と呼ばれています。漢字の由来は、小雨、赤岩、生須、太子、日影、入山の6つの地域が合併されたことからと言われています。しかし、「なぜくにと読んだのか?」と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。これは古代の世界観を参考にしたもので、『6つの国=東西南北+天地』という意味が込められているようです。本当のその由来は、とても神聖で厳かなものなのかもしれませんね。

『嬬恋』の読み方

長野との県境にあるこちらの地域は、『つまごい』と読みます。そしてその由来はなんと、英雄ヤマトタケルでした。一行が東国の制圧に向かう途中、荒れ狂う海を沈めようと、彼の妻である弟橘媛が海に身を投げたのです。父から愛されることのなかったヤマトタケルは、唯一の愛しい人を無くした悲しみに暮れ、「吾嬬者耶(ああ、我妻よ)」と叫びました。なんとも切なくなる物語ですが、これも日本人が大切にすべき古事記の一遍です。

『鶉』の読み方

鳥の名前に詳しい方はわかるかと思いますが、こちらは『うずら』と読みます。由来は、足利義兼が飼っていた鶉をこの地で放ち、高い地位を得たことからというもの。夢のお告げにて、そのようにするといいとのお言葉があったようですよ。今よりも、お告げやスピリットの世界が身近にあったことがよくわかるエピソードですよね。

地名から歴史的背景を探ろう

今回は、群馬の読みづらい漢字をご紹介しました。漢字の読みや由来を探っていくと、日本の歴史や言い伝えをより深く知ることができます。ぜひみなさんも、見知らぬ漢字は由来とセットで覚えていきましょう!

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