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2020.9.01
「石部金吉」ってなんて読む…?読めたらスゴイ!《正しい読み方と意味》を解説!
(1)「石部金吉」はどう読むの?
「石部金吉」は「いしべきんきち」と読みます。石部金吉さんという人の名前みたいですよね。もしかしたら、日本のどこかにいらっしゃるかも?このように、人名のように表現する言葉を「擬人名」といいます。お酒をたくさん飲む人を表した「飲ん兵衛」も擬人名なんですよ。では「石部金吉」は一体どんな意味をもっているのでしょうか?
(2)「石部金吉」の意味は?
「石部金吉」は「非常に堅い人」「真面目で融通が利かない人」という意味があります。「石」と「金」は二つともとっても硬いですよね。その硬い二つを並べ、人名のように表現したのが「石部金吉」です。石部金吉金兜(いしべきんきちかなかぶと)ということも。江戸時代から使われている言葉で、当時は男女問わず使われましたが、現在は男性に対して用いられます。「堅物」は聞いたことがありますよね。そちらと同じ意味合いなんですよ!
(3)「石部金吉」の由来は?
「石部金吉」の由来は、江戸時代の歌舞伎の一節からだと言われています。「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」の一節に、「菊野さんは石部金吉」と書かれており、同じく江戸時代に書かれた「浮世草子」にも「石部金吉」と書かれている箇所があります。「石部金治」の類義には「杓子定規」や「頑固一徹」があり、こちらは見聞きしたことがある人も多いのではないのでしょうか?
(4)「石部金吉」の使い方は?
では「石部金吉」は、どのように使うのでしょうか?主に人物の性格を表す言葉で、ポジティブな意味で捉えると「真面目で一途」「女遊びやギャンブルをしない」ということ。ネガティブな意味で捉えると「融通が利かない頑固者」ということです。例を挙げると、たとえば、「私の理想の結婚相手は石部金吉です」、「石部金吉な父なので、話をしにくい」などと使われます。どちらの意味かは文脈をとらえて判断してくださいね。
捉え方によって変わってくる
従順でルールを守って生活をする日本人は「石部金吉」のような人が多いかもしれません。ポジティブな面もネガティブな面もあるので、捉え方や文脈によって意味が変わってきます。ぜひ知らない人にも教えてあげてくださいね。
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