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2020.9.01

「九牛一毛」ってなんて読む…?読めたらスゴイ!《正しい読み方と意味》を解説!

「一期一会」や「以心伝心」など、普段何気なく四字熟語を使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。では、「九牛一毛」はご存じですか?こちらの読み方と意味、由来、使い方をご紹介します。知っていたら自慢できちゃうかも。

(1)「九牛一毛」ってどう読むの?

「九牛一毛」の読み方を知っていますか?なかなか目にしたことがなく、馴染みのない四字熟語ですよね。きゅううしいちもう?きゅうぎゅうひともう?実は、「きゅうぎゅういちもう」または「きゅうぎゅうのいちもう」と読みます。今回は読み方だけではなく、意味や由来、使い方も覚えてみてくださいね。何かのときに役に立つかも?!

(2)「九牛一毛」の意味は?

「九牛一毛」の意味は、多くの牛に生えた一本の毛の意味。数多くの中にある、問題にならないような極めてわずかな部分のたとえです。「九」は数が大きいことを指し、「九牛」はたくさんの牛のこと、「一毛」は一本の毛のことを表します。誤差のような、数のうちにも入らないくだらないこと、という意味があるんですよ。

(3)「九牛一毛」の由来は?

「九牛一毛」を初めて使ったのは、中国の偉大な歴史学者、司馬遷です。司馬遷は戦争で失敗した捕虜を弁護し、皇帝の怒りに触れ、死刑を宣告されました、結果的に屈辱的な刑を処されましたが、そのとき友人に書いた手紙に「自分が死んでも権力者からはなんの意味もない、九牛一毛のようだ」という内容が記されており、それが由来だとされています。権力者からみたら、自分の存在はなんの意味も持たない、些細でくだらないものだ、という、なんとも悲しくやりきれない気持ちを表したものだったんですね…。

(4)「九牛一毛」の使い方は?

「九牛一毛」の意味、由来は分かりましたが、日常生活ではどのように使われるのでしょうか?たとえば、「自分の悩みはこの広い世界からみたら九牛一毛のようだ」、「あの人の計算には九牛一毛の狂いもない」などの使い方があります。ちっぽけなこと、たいした意味もないこと、数えるべきでもないこと、といった意味に置き換えると分かりやすいですね。

「九牛一毛」覚えましたか?

「九牛一毛」は、司馬遷の不運な人生を嘆いて生まれた四字熟語でした。「自分の力なんて九牛一毛のようなので…」と、謙遜で使う言葉でもあるので、覚えておいて損はないですよ。

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