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2020.8.27

「碑文谷」=「ひぶんだに」じゃない…?意外と読めない《東京の地名》

「碑文谷」ってなんと読むか知っていますか?東京目黒区の地名ですが「ひぶんだに」ではありません。「碑文谷」の正しい読み方や由来、同じ目黒区の難読地名を紹介します。

「碑文谷」は「ひぶんだに」ではない

「碑文谷」の正しい読み方は「ひもんや」で、東京都目黒区の地名です。「碑文谷(ひもんや)」という珍しい地名の由来は諸説あり、碑文谷八幡宮に祀られている碑文を掘った石「碑文石(ひもんせき)」から来た説や、碑文谷の地は鎌倉・室町時代に檜の加工品である、「檜物(ひもの)」作りが盛んだったことから来た説が挙げられます。「ひぶんだに」ではないので、間違えないように注意しましょう。

「碑文谷」の由来はまだまだある

ほかにも「秘文の谷(ひもんのや)」が語源で、「ひもんのや」の「ん」が消音されて「ひものや」となり、「碑文谷」の漢字が当てられたという説。「ひものや」や「ひもんや」という言葉を使うときに、古文書の中では「碑文谷」と表記することが1番多く、地名として「碑文谷」が残ったという説などがあります。諸説ありますが、「碑文石」説が有力のようです。

「田道」は「たみち」ではない

目黒区には、ほかにも難しい読み方の地名があります。たとえば「田道」。これは「でんどう」と読みます。碑文谷と同様に由来は諸説ありますが、「田道」は目黒川流域に連なる水田にちなんだ地名で、音読みが流行した江戸時代に「田んぼの道=田道(たみち)」を音読して、「でんどう」と呼ばれるようになったと推測されています。日常会話では使わない言葉ですが、音読みすると簡単に読めるので覚えやすい地名ですね。

「蛇崩」は由来がおもしろい

目黒区には、由来がおもしろい地名もあります。「蛇崩(じゃくずれ)」は、昔洪水が起きたときに崖が崩れ、そこから大きな蛇が出たことが由来と言われています。「蛇崩」は現在は使われていない地名ですが、交差点名や目黒区を流れる二級河川「蛇崩川」として残っています。

読めたらすごい難読地名

地名は近所に住んでいる人しかわからない、難読漢字が多いですよね。ですが、由来を知ると興味がわき、難しい読み方も覚えられるのではないでしょうか。この機会にぜひ知っておいてくださいね。

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