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2020.7.30

「御御御付」=「おおおふ」…?意外と読めない常用漢字《正しい読み方と由来》を解説

「御御御付」って、何と読むか知っていますか?「御」が3つも付いている漢字なんて初めて見た!そんな人も多いのでは?ヒントは、誰もが一度は食べたことがあるあの食べ物!正しい読み方と由来を解説します。

「御御御付」はあの食べ物

「御御御付」の正しい読み方は、「おみおつけ」です。「御」が3つ付いているので、そのまま「おおおふ」と読んだ人も多いのでは?「おみおつけ」とは、味噌汁を丁寧に表現した言葉で、関東地方・東京では現在でも使われている言葉です。

「御御御付」の由来は、超丁寧語?!

1つの単語に「御」が3つも付いているのは、常用漢字の中でも珍しいですよね。由来は室町時代の女房言葉(宮中や院に仕える女房が使い始めた言葉)から派生したものと言われています。まず、ご飯に添えるもの・付け合わせるものとして「つけ」という言葉がありました。「つけ」とは味噌汁や汁ものを指します。この「つけ」を丁寧に表現するために、「御」をつけて「御付(おつけ)」と呼ぶようになります。「御付」に尊敬の接頭語である「御御(おみ)」をつけ、さらに丁寧にすることで「御御御付」と呼ぶようになったと言われています。

違う説もある!

「御御御付」の由来は、もう1つあります。女房言葉で「味噌」のことを「御味(おみ)」と言います。なので、味噌の「おつけ(碗に入れた汁)」のことを「おみおつけ」と呼ぶようになったという説もあるんです。「御御御付」は、一般的に味噌汁を指す言葉なので、こちらの説が有力だという人も。

ほかにも「御」を重ねた単語がある

「御」を使った言葉は、「御御御付」のほかにもあります。「御御足(おみあし)」「御神輿(おみこし)」「御神籤(おみくじ)」、漢字で書くと「おしゃれ」も「御洒落」となります。「御」は、尊敬の意を表すときや、丁寧・上品に表現しようとする気持ちを込めて用いる漢字です。頭に「御」が付いている単語にはそのような意味があると知っていると、言葉にする際いつもより丁寧な言い方ができそうですね。

「御御御付」が読めたらスゴい!

「御御御付」は「おみおつけ」と読み、味噌汁のことを指します。とても身近な食べ物なので、この機会にぜひ覚えてくださいね。明日の朝食で教えてあげると、みんなからスゴい!って思われるはず♡

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