BEAUTY
2019.1.21
理想の髪型にしてもらうには?美容師が明かすオーダー上手になる方法
理想通りの髪型にならない。それ、オーダー方法に問題があるかも!
「思っていた仕上がりとなんだか違う」美容室に行った帰り、そう思うことありませんか?1回だけなどたまたまならいいのですが、そういうことが頻繁にあるという女性はオーダー方法にちょっぴり問題があるかもしれませんよ。
現役美容師が「これは伝わりやすい!」と思うオーダーの仕方とは?ポイントを押さえて詳しく紹介するので、美容室に行く予定がある人もない人も、しっかりチェックしておきましょう。
現役美容師に聞いた!伝わりやすいオーダー方法
①違う角度からの写真を2〜3枚用意する
▶︎美容師コメント
「写真1枚だけよりも、正面・サイド・バッグとそれぞれ違う角度からの写真を用意してもらう方が、理想のイメージが想像しやすいです。ただ、その写真から受け取るイメージは個人個人違うので、『どのあたりがいいと思うのか』も合わせて教えてもらえると助かるかも。
もちろん、『コレ!』というスタイルが決まっていない人は、異なるテイストの写真をいくつか用意するでもOK。その中から共通する雰囲気・特徴を見つけて、似合うスタイルを提案します!」
雑誌の切り抜きを持ってくる人や、雑誌をスマホのカメラで撮影してくる人、またホットペッパービューティーのスタイリング写真やインスタなど、ヘアスタイルを見つける場所はたくさんありますが…。大切なのは素材をいくつか用意しておくことなのだそう。
そのスタイルにしても、色や髪質が違うと思いどおりの仕上がりにならなかったりするそうなので、「毛先に動きがあるのがいい」「重たく見えないのがいい」など、写真を選んだポイントはある程度まとめておくとベターかも。
②なりたいイメージや仕上がりをはっきりと伝える
▶︎美容師コメント
「切り抜きや写真は用意できないという人は、なりたいイメージや仕上がりを具体的に伝えてもらえると助かります!例えば『長さはボブで〜』よりも、『首がきれいに見えるボブで〜』の方がイメージしやすいし、『それなら前下がりにしようか』とかその先の提案もしやすいかなと。」
具体的にオーダーする。当たり前だけど大切なことですよね?とはいえ、「そんなの難しい…」という人はキーワードの羅列でもOK。「クールな雰囲気」「仕事できる風」「ダウンスタイルもアップスタイルも似合う」など、”理想のイメージ”や”こう見られたい”というポイントを書き出してみるといいかもしれませんよ。また、なりたい長さと合わせて、なりたくなり長さも伝えることで失敗を防ぐことができます。
③髪の悩みをきちんと伝える
▶︎美容師コメント
「『こうなりたい!』っていう理想だけでなく、髪の悩みもしっかり伝えて欲しいです!その人のなりたい髪型=悩みを解決する髪型っていうわけじゃないので、カウンセリングしながらどちらも叶えられるスタイルを提案します。」
「くせ毛に悩んでいる」「毛先が広がりやすい」「赤味が出やすい」などの髪の悩み(髪色の悩み含め)と合わせて、「顔を小さく見せたい」など顔まわりの悩みも一緒に伝えるのがベター。
②の理想のイメージ&こう見られたいというポイントを書き出すついでに、ここは譲れないというポイントも”優先度順”に書き出してみましょう。そうすることで、雑誌やインスタでは見つけられない”自分だけのベストなスタイリング”がきっと見つかるはずですよ。
④ブリーチした、黒染めしたなど髪の履歴を伝える
▶︎美容師コメント
「新規のお客さまの場合は特になんですが…。以前カットした美容師のテクニックが微妙だと、正直『カバーしきれないよ!』と思っちゃうこともあります。なんでそういう風になったのかを知りたいので、『以前はこういうオーダーをしました』というのをきちんと教えてもらえると助かりますね。特に、ブリーチ・黒染め・パーマはマストで伝えるようにしましょう。」
確かに、はじめましての場合は「丁寧すぎる?」ってくらい詳しく伝えた方がいいかも。ショート&ボブヘアの人は直近1年くらいの髪の履歴を、ミディアム&ロングヘアの人は直近2年くらいの髪の履歴を伝えて、「自分が希望しているスタイルを叶えることができるのか?」しっかり確認するようにしましょう。
こんなオーダーはちょっぴり困る!伝わりにくいオーダー方法
つぎは「ちょっぴり困る!」と言われた伝わりにくいオーダー方法をご紹介。思い当たる人は要注意です!
①「こんな色にしたい!」とがっつり加工したインスタ写真を見せられる
▶︎美容師コメント
「特にカラーをしたい人に多くいるんですが…。がっつりと加工したインスタ写真を持ってこられても、本当の色味が分からないので、正直くみ取りにくいです。これは、フィルターがかかっている写真もしかり…。そのとおり仕上げるのは指南の技なので、『どうしてもその色にしたい!』という場合は、同じ美容室・同じ美容師に施術してもらうのがベストかも。」
これも確かにそのとおりですよね?カラーをお願いする際は、加工していないナチュラルな写真を用意すること。同じ色にしてほしい場合は、カラーだけ写真で見たお店でお願いするなど工夫してみるのもアリかも!
②それっぽいワードを並べた曖昧オーダー
▶︎美容師コメント
「こなれ感・抜け感・レイヤー・アウトライン…とか、それっぽいワードや美容の専門用語を並べたオーダーもいちいち確認が必要になるのでちょっぴり大変ですね。自分が受け取っているイメージと合っているかも不安だし、普通に『軽くしたい』『動きを出したい』『全体的にまとまったシルエットにしたい』とかシンプルなワードで伝えてもらった方が安心です(笑)。」
「こなれ感」や「抜け感」は特に、人によって思い浮かべるイメージが違いそうですよね?これで「思っていたのと違う!」と言っていてもしょうがないので、誰に言っても想像しやすいであろうワードでストレートに伝えることを意識しましょう。
理想通りにならないのは、こんなことも原因かも…
オーダー方法の他にも、理想通りの仕上がりにならない原因を教えてくれましたよ。こちらも思い当たる人が多いと思うので、しっかりとチェックしておきましょう!
①施術料金でサロンを決めている
お店探しをする時、料金でサロンを決めていませんか?美容師の方いわく、技術力+こだわり=施術料金。カットの仕方ひとつでツヤも変わるし、きれいに染まるのは美容師の力というよりも使っている薬の力。きれいに染まる薬は仕入れ料金が高い=自動的に施術料金も高くなるので、ヘアスタイルにこだわりたいならサロン選びからしっかり見直すべきなのだとか。
きれいに染まる薬を置いていないお店で「同じようにしてください」というのは無理があるので、気になる美容室・美容師がいる場合は、思い切ってそのお店に足を運んでみるといいでしょう。
②自分でセットする努力をしていない
適当にボサボサっとしていて、「思いどおりじゃない」というのはお門違い。起きたときから理想のスタイルになるなんてことはありえないそうなので、自分でもしっかりとセットするべき&きれいな人はその努力を惜しまずにしていると思った方がいいそう。
ヘアカタログも基本的にはセットありきのスタイルが多いとのことなので、カットだけでそれが叶うとは思わずに、理想に近づく努力を自分でもするようにしましょう。
③しっかりセットしてサロンに行っている
本来の髪質を見るためにも、できれば乾かしただけの自然な状態で来て欲しいというのが美容師の本音みたい。
特に、「くせ毛に悩んでいる」「広がるのがいやだ」など髪に悩みを抱えている人は、自然な状態でカウンセリングを受けることが大切なのだとか。
オーダー方法を工夫して、理想のヘアを手に入れよう
髪のプロとはいえ同じ人間なので、理想が伝わりきらないこともあります。察して欲しいとは思わずにオーダー方法を工夫して、自分にぴったりのヘアを手に入れましょう!
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