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2024.2.07
『お湯』を使った消毒法知ってる?【煮沸消毒】の効果と注意点を解説!
煮沸消毒は古くから使われている消毒方法の一つですが、本当に効果があるのでしょうか? 今回は煮沸消毒の効果について解説し、正しいやり方をお伝えしていきます。
1. 煮沸消毒の効果は?
煮沸消毒は、お湯を使って雑菌などを殺す方法です。 鍋と水、そして火があれば簡単に行えます。
食材の保存容器などは普通に洗っても見えない雑菌が残ることがありますが、煮沸消毒は洗剤を必要とせず、目に見えない雑菌もしっかりと除菌することができるため、非常に有用です。
煮沸消毒にはどれほどの効果があるのでしょうか? 目に見えないため効果を実感することは難しいですが、一般的に雑菌やウイルスは熱に弱いとされています(もちろん例外もあります)。
例えば、病原性大腸菌のO157などには80℃以上のお湯で煮沸消毒を行うことで効果があるとされています。 また、腸炎ビブリオならば60〜65℃以上のお湯で煮沸消毒することで死滅させることができると言われています。
煮沸消毒によってすべての雑菌やウイルスを死滅させられるわけではありませんが、少なくとも洗剤を使ってスポンジで洗うよりも高い殺菌効果が期待できると言えるでしょう。
2. 煮沸消毒の適切な時間
具体的にどれくらいの時間煮沸すれば効果的に消毒できるのでしょうか? 正しい煮沸消毒の方法を覚えても、時間が適切でなければ十分な効果を得ることができません。
煮沸消毒の時間は菌や消毒したいアイテムによって異なります。 先程の病原性大腸菌のO157であれば80℃以上で10分間、腸炎ビブリオならば65℃で1分以上の煮沸消毒が適切です。
時間に関しては諸説あるため、おおよその目安として1分から15分程度を考えておくとよいでしょう。 煮沸までには時間がかかる点や一度に多くのアイテムを煮沸消毒できないといったデメリットはありますが、十分な時間はかからないため、簡単に取り入れることができます。
3. 煮沸消毒の注意点
煮沸消毒はすべてのアイテムに対して行えるわけではありません。 以下にいくつかの注意点を紹介しますので、煮沸消毒の方法を説明する前に覚えておいてください。
- 煮沸消毒するアイテムは事前にしっかりと洗っておくこと
- アイテムの素材によって、常温の状態から煮沸するか沸騰してから入れるかを選ぶこと
- アイテムの耐熱温度が100℃以上であることを確認すること
- 煮沸消毒後のアイテムは自然乾燥させること
- 火災や火傷には十分に注意すること
たとえば食材の保存容器を煮沸消毒する場合、洗剤を使ってスポンジで洗っておくことがおすすめです。 煮沸消毒の前にできるだけ雑菌を減らしておくことは効率的です。
また、プラスチックは溶けたり変形したりすることがあるため、注意が必要です。 不明な素材のプラスチックは煮沸消毒を避け、アルコール消毒などを試してみてください。
また、アイテムの耐熱温度を確認することや、アイテムを拭く際に布巾ではなく自然乾燥させることも注意点として覚えておいてください。
まとめ
最後に、煮沸消毒は高温のお湯や火を使用するため、火傷や火災には十分に注意して実施してください。
煮沸消毒は効果的な殺菌方法の一つです。 適切な時間や注意点を守りながら、しっかりと行いましょう。
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(lamire編集部)
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