2013.11.22

SALON DU CHOCOLAT PARIS 2013 レポート

パリで誕生した世界最大級のチョコレートの祭典「SALON DU CHOCOLAT(サロン・デュ・ショコラ)」は今年で19回目。10月30日から11月3日まで開催された今回のイベントは、昨年よりも面積を広げ、例年以上に賑やかな印象でした。
会場は、パリ15区のParis Expo Porte de Versailles(ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場)。Porte de Versaille駅から地上に出るともうすぐ目の前です。

入口でチケットとカタログを買って、早速中へと進みましょう!

会場に入るといきなり目に飛び込んできたのは、ASIANA AIRLINESのロゴ入り飛行機。もちろんチョコレートでできています。チョコの使用量は500キロ、製作時間は500時間!

そしてもう一つ、毎年注目のオブジェがこちら。ベルギーのメーカーレオニダスが手掛ける巨大なチョコレートの芸術作品。高さは4mもあり、レオニダスの100周年を記念してさらなる発展(もっと上に伸びる、大きくなる)ことへの願いも込めた作品です。

柱にはもの凄い数のボンボンショコラ。(隣に写る私のサイズと比較すると、作品の大きさが少しはわかるカナ・・?)

こちらはチョコレートでできたドレス。実際に着用してショーも行われます。
チョコレートを着る、なんて夢のようなアイデア。

本当に多くのブースがあるので全てはレポートできないけど、いくつかショコラティエや商品をピックアップして様子をご報告します!


●初出展

SALON DU CHOCOLAT PARIS初出展の『HUGO&VICTOR(ユーゴアンドヴィクトール)』

豪華な金色のブック型パッケージには様々な産地別カカオのボンボンショコラ。カカオの違いを、シンプルなガナッシュで楽しむことができます。

今回は『Pierre Hermé Paris(ピエール・エルメ・パリ)』『Les Marquis de Laduée(レマルキ・ド・ラデュレ)』も初出展。

『Les Marquis de Laduée』はあのラデュレのショコラブランド。真っ白なカルーセルは会場の中でも異色のプレゼンテーション。ラデュレのロマンティックな世界観を表しているように感じます。

『Pierre Hermé Paris(ピエール・エルメ・パリ)』は、ブースでの販売以外に、エルメ氏本人によるレクチャーも。


●セバスチャン・ブイエ

毎年そのクリエイションを楽しみにしている『Sébastien Bouillet(セバスチャン・ブイエ)』。
チョコレートのようなブースが特徴。
レコードに見えるけど、これ、実は産地別カカオのチョコレート。(写真下は昨年のもの)今年はアルバムジャケット(?)がリニューアルして登場しました。


●HENRI LE ROUX(アンリ・ルルー)

今年のお目当ては、日本未上陸の「フレンチトースト」。

シェフのヨランさんが目の前でフレンチトーストを焼いてくれます。パリの人気パン屋さん、ポワラーヌのブリオッシュを使ったリッチなフレンチトーストに、アンリ・ルルーのスペシャリテ「C.B.S(セーベーエス)」のソースをたっぷりと。


●ピエールマルコリーニ

大掛かりなブースで存在感を放っていたのがこちら。チョコレート製作の現場が見られるとあって、行列する人気でした。


●エスコヤマ

サロン・デュ・ショコラ パリへの出展は今年で3回目。

新作は“化学変化”をテーマにした「CHOCOLOGY 2013」。私が個人的に驚いたのはトリュフはちみつを使った「ミエル・トリュフ・ブランシュ」。口に入れた瞬間トリュフの香りが口の中に一気に広がり、時間と共にはちみつの甘い香りにシフト、そして最後の余韻はトリュフがまた香ってくる・・・お酒と合わせるとさらにこのショコラが楽しめる印象を受けました。
今年は、インターナショナル・チョコレート・アワーズ2013にも初出場。エントリーした5つのショコラ全てが金賞(1位)、銀賞(2位)を受賞(さらに日本人初)という快挙です。


●ル ショコラ ドゥ アッシュ

パリのサロン・デュ・ショコラ初出展。今回、「ナノショコラ」という全く新しい概念でパリの人々を驚かせた辻口シェフのクリエイションは、「C.C.C(Club des Croquers de Chocolat)」による「ベストショコラティエ」のアワードで最高評価の5タブレットを獲得。さらに、外国人部門で最優秀ショコラティエ賞を受賞したということで、辻口博啓シェフは取材や撮影に大忙しのご様子!この日、受賞対象のショコラが入ったコフレは早くも売切れでした。

パイナップルのガナッシュをショコラシトロンの薄い層でサンドしたショコラ(NO.4 Citron
et nano ananas)は、心地よいレモンの酸味がアクセントになり印象に残る一品。


●H CHOCOLAT SUPPLEMENT(アッシュ ショコラ サプリメント)

辻口シェフが順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏とコラボレーションして共同開発。


●サダハルアオキ

東京マカロン焼きは今年も盛況。


●トーキョーチョコレート

今年のトーキョーチョコレートは、黒を基調にした富士山のデザインでちょっとシックな感じ。その場で仕上げる繊細な作業に惹きつけられ、毎年多くの人で賑わっているブースです。今年は「にんべん」とコラボした鰹節のチョコや、「山形山海苔店」とのコラボで作られた海苔のチョコなどユニークなものも。


●PACARI CHOCOLATE(パカリチョコレート)

PACARIはエクアドルのチョコレートブランド。昨年はエクアドルのブース内でのショコラ紹介だったのが、今年は独自のブースで展開。
インターナショナル・チョコレート・アワーズ2013(チョコレートのコンテスト)のBar部門(板チョコ)では金賞、銀賞を受賞。個性的な、インパクトのある板チョコレートは評価が高いのも納得です。そのうちのひとつ「Rawチョコレート 70%カカオ」を使ったボンボンショコラもありました。


●MIKADO

ヨーロッパ版ポッキーの「MIKADO」は私たちもお馴染みの『glico』の商品。ポッキー人形?もいて、子供たちには大人気。


●HAUTOT

ノルマンディー地方に7店舗を構えるショコラティエ。コーヒーのカプセルに見間違うこちらはボンボンショコラ。

ご本人による“体を張った”プレゼンテーションもかなりユニーク・・!(ちょっとコワイけど。)


●カカオ産地系

会場には、ショコラやお菓子以外にも様々なカカオ産地のブースが出展し、商品を試したり直接話を聞けるのも楽しみのひとつ。

マダガスカル産カカオのチョコレート「SoTsar」。バニラやコンフィチュールなどと一緒に並んでいます。

カカオの%の違いや、フレーバーがプラスされたものなどいろいろ。声をかけると、親切にいろいろとテイスティングさせてくれるので、その違いを体験することができます。

こちらは、ハイチ産カカオとコートジヴォワール産カカオのタブレットを扱うブース。


●コンフェクショナリー

今までは1フロアで行われていたサロン・デュ・ショコラ パリ。今年は新たにコンフェクショナリー(お菓子)のフロアが下に広がり、こちらも多くの人で賑わっていました。

ショコラとはまた違う楽しい表情のカラフルなスイーツたち。


今年の開催テーマである「MAGIE」は、辞書で引くと「魔術、魔法、不思議な力、魅力」。
液体にも固体にもなる(そしてドレスにもなる!)魔法のような存在であること、そして、ショコラは多くの人を惹きつける魅力があることを改めて実感。

そんなショコラ好きな人々の熱気に包まれた5日間が今年も幕を閉じました。
でも、来年の20回目という記念すべき開催に向け、パワーアップしてすでに走り出している・・・そんな感じすら受けた、今年のサロン・デュ・ショコラ パリでした!


[開催概要]
SALON DU CHOCOLAT PARIS 2013

2013年10月30日〜11月3日開催
Porte de Versailles(ポルト・ド・ヴェルサイユ)[フランス/パリ]

サロン・デュ・ショコラ日本開催地一覧
[東京]伊勢丹新宿店 2014年1月22日(水)~1月27日(月)
[京都]ジェイアール京都伊勢丹 2014年1月29日(水)~2月14日(金)
[大阪]JR 大阪三越伊勢丹 2014年1月29日(水)~2月14日(金)
[福岡]岩田屋本店 2014年2月1日(土)~2月13日(木)
[名古屋]名古屋栄三越 2014年1月31日(金)~2月4日(火)
[仙台]仙台三越 2014年2月5日(水)~2月14日(金)
[札幌]丸井今井札幌本店 2014年2月1日(土)~2月13日(木)

サロン・デュ・ショコラ公式サイト(日本語)


[著者プロフィール]

平田 早苗
株式会社ポットラックインターナショナル 代表取締役
・管理栄養士
・ショコラコンシェルジュ(R)
・スイーツプランナー

スイーツに関して幅広いアドバイスやコーディネートを行うコンサルタント。
2004年にショコラ講座を開講。以来、ショコラコンシェルジュ(ショコラの案内人)として、ショコラを楽しむ講座やイベントを全国各地で開催。ショコラとお酒などを組み合わせる「マリアージュ」も得意。
http://www.potluck-i.com

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