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2020.9.02

「濃昼」=「のうびる」じゃない…?読めたらスゴイ!《北海道の地名》

「濃昼」ってなんて読むの?想像もつかないこの漢字の読み方のヒントは、北海道の地名。「濃昼」の正しい読み方や由来を解説します。読めたらすごいですよ!

「濃昼」は「のうびる」ではない

「濃昼」は「ごきびる」と読みます。「濃」を「ごき」と読むなんて想像もつかないと思いますが、北海道中央西部に位置する石狩市に、「濃昼(ごきびる)」という地名が2箇所存在します。濃昼川河口の北側にあるのが「石狩市浜益区濃昼」、濃昼川河口の南側にあるのが「石狩市厚田区濃昼」です。

「ごきびる」の由来はアイヌ語?

「ゴキビル」はアイヌ語で岩と岩の間、山の陰を指す「ゴキンビリ(ボキンビリ)」や、滝壺に水が落ちて沸騰する様子を指す「ボキビル」が由来と言われています。発音に微妙な違いはありますが、「濃昼」はアイヌ語が由来と覚えておきましょう。

そもそもアイヌ語って?

アイヌ語とは、アイヌ民族が暮らしていた北海道・樺太・千島列島・東北地方北部で使われていた言葉です。アイヌ語を語源とする地名は、北海道全体で約8割を占めると言われています。アイヌ語は標準語や中央語と言われるものが存在せず、地方によって多くの方言がある孤立した言語なんだそう。現在はアイヌ語を日常的に話せる人がほとんどおらず、近いうちに消滅してしまう「消滅危機言語」の1つとされています。

石狩市は難読地名の宝庫

難読地名が多いことで知られている北海道ですが、中でも「濃昼」がある石狩市は超難読地名の宝庫として有名です。「帆=ぽろ」「発足=はったり」「聚富=しっぷ」「花畔=ばんなぐろ」「安瀬=やそすけ」「正利冠=まさりかっぷ」「生振=おやふる」など、ふりがながないと絶対読めない地名がたくさん!この地名もすべてアイヌ語が由来なんですよ。

読めたらすごい難読地名

北海道に住んでいる人でさえ、難しくて読めないと言われている難読地名。いくつ正しく読むことができましたか?「濃昼(ごきびる)」以外に、石狩市だけでも7つの超難読地名があります。どれも読み方がとても難しいですが、この機会にぜひ覚えてみんなに自慢しちゃいましょう!

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