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2020.9.29

「ちょうらかす」ってなに…?意外と知らない《東京の方言》

東京の方言「ちょうらかす」の意味をご紹介します。「切合」や「もうせん」など、意外と知らない東京の方言はたくさん!ほかの地域での言い方も、合わせてチェックしていきましょう!

「ちょうらかす」=「からかう」

「ちょうらかす」とは、「からかう」「ちゃかす」という意味の方言です。真面目に取り合わず冗談で返して、相手を怒らせたり困らせたりして反応を楽しむこと。東京では下町の江戸っ子が使う、独特な方言として知られていて、この言葉を使っている人がいたら、下町出身だとわかることもあるそうですよ。「からかうんじゃないよ」というときに、「ちょうらかすんじゃないよ」このような言い方をします。

「ちょうらかす」はほかの地域にも同じ方言がある!?

「ちょうらかす」という方言は、名古屋にもあります。意味は同じで「からかわないで」と言うときは、「ちょうらかさんとって!」このような使い方をします。「からかう」だけでなく、「バカにする」「もてあそぶ」「ごまかす」「機嫌を取る」などという意味もあり、地域によって微妙にニュアンスが変わります。また、山口県下関にも「ちょうらかす」という方言がありますが、下関弁では「おだてる」という意味で使われているようです。

「おっちゃらかす」はどんな意味?

「ちょうらかす」に「お」をつけた、「おっちゃらかす」という方言もあります。同じ意味で使われることもありますが、山梨の甲州弁では「はぐらかす」という意味で使われています。「すっかりはぐらかされた」と言うときは、「じょおぶおっちゃらかされた」このような言い方をしているそうですよ。「おっちゃらかす」は静岡でも使われている方言で、静岡では「冷やかす」「あざ笑う」という意味で使われています。

意外と知らない東京の方言

東京にはほかにも、意外と知られていない方言があります。たとえば「切合(きりあい)」。これは江戸言葉で、一般的には「割り勘」という意味で使われています。「ずっと前から」という意味の、「もうせん」という方言もあります。「ずっと前から待ってる」というときは、「もうせんから待ってる」このような使い方をします。

東京にだって方言はある!

東京は標準語なので、方言がないと思っている人も多いと思いますが、「東京弁」という方言があります。大きく分けると、「江戸言葉」と「山の手言葉」の2つあり、「ちょうらかす」は江戸言葉に当たります。この機会にぜひ覚えておいてくださいね。

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